先日、急性腰痛(ぎっくり腰)になったばかりの方が来院されました。
車に乗せてもらって来られたのですが、車から降りるにおりれない様子だったので、私が抱きかかえるようにして院内に入って頂き、そのままベッドで横になってもらいました。来る前に、安静にしながら、腰を冷やして来られたとのことだったのですが、まだ、かなり熱感があったので、再度、氷嚢で15分ほど冷やしました。
患部は、痛みがかなり強く、初めの熱感から、かなり炎症も強いと判断したので、手技では周りの、背部、臀部、大腿部をしっかりほぐし、その後、腰は超音波で緩めていきました。治療後は、自力で立ち、待合までゆっくり1人で歩けました。初めに着けていたコルセットが合っていない感じだったので、合ったサイズの物をつけてもらい、帰りは、自力でお迎えの車の所まで歩いて行かれました。4日後、仕事に復帰されたようです。
今回の方は、テーブルに置いていた携帯電話を取ろうとして、やや斜めに屈んだ状態で手を伸ばした時に、ギクッとなったようです。
ギックリ腰といえば、重い物を持った時などになることが多いというイメージがあると思いますが、実は、それ以外の、日常のなにげない動きでなることも多いです。
日頃から、腰痛がある方やギックリ腰になったことがある方(私も高校生の時になりました)は、重い物を持つ時などは、注意して持つので、意外と大丈夫なことも多く、それよりも、顔を洗う時、うがいをする時、椅子から立つ時、咳やくしゃみをする時、朝起き上がる時など、普段、毎日してるような動きでなってしまうことが意外と多いです。
育児をされてる方は、前屈みになることが多いので、いつでも腰を痛める可能性があります。子供を抱き上げる時はもちろんですが、それ以外の何気ない動きにも気を付けてください。
ギックリ腰といっても、今回の方のように、自力で全く立てない動けない、横になるのも痛くて辛いような、非常に症状が重いケースは、先ずは、安静にしてアイシングをすることが大事ですが、立つ時はかなり痛いが、歩くのはある程度できるケース、なんとか立てるが、歩こうとしても足が前に出せないケース、痛みは強いが、ある程度の動きはできるケースなど、様々ありますので、治療の仕方も変わってきます。
また、受傷直後の症状の重い状態では、安静が大事と言いましたが、長すぎる必要以上の安静は、筋肉などがより硬くなってしまい、かえって回復の妨げになってしまうこともあります。
当院では、それらを判断し、手技、鍼灸、超音波、矯正、テーピング、ストレッチなど、患者様それぞれに最適の治療をしていきます。
受傷された方は、先ず、ご連絡ください。